皆さま既にご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)というマダニから媒介する感染症が全国的に猛威を振るっています。 SFTSはマダニ→動物(犬猫共に)→人(人⇔人感染の報告もあり)という感染経路で人にも感染する恐ろしい感染症です。
関西地区での感染も多く報告されており、当院にご来院されているご家族にとっても非常に警戒すべき感染症になりつつあります。
致死率は猫ちゃんで最も高く約60%、犬ちゃんで約40%、人でも約30%と報告されており身近でかつ非常に恐ろしい病気です。
ただし以下の点にご注意いただく事でSFTSの感染率を限りなく低くすることが可能です。
●猫ちゃんは可能な限り完全室内飼育を
●犬ちゃん猫ちゃんのマダニ予防を忘れずに
●外猫ちゃんや野生動物には、むやみに触れることなくまずは動物病院にご相談下さい
●人も草むらなどに入られる場合は、必ず長ズボンなどの着用を
私たち獣医師にとって、動物の健康は勿論の事、ご家族を守るための公衆衛生上の啓蒙活動ならびに当院スタッフの感染症予防も非常に重要な責務であると考えております。 どうぞ引き続き動物さんたちとご家族皆様の健康で楽しい生活の為、皆さまご協力をよろしくお願いいたします。
※厚生労働省のHPより引用 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について|厚生労働省